クルービットのCOOになるまで
ーーーーもともとはバックエンドエンジニアだったそうですね。
まず、簡単な経歴からお話させていただきますね!
高校と大学は情報系の学部出身なのですが、もともと座学やプログラミングは得意ではなかったんです(笑)
それなのに、なぜ情報系の学部に入っていたかというと、IT系のプロダクトを作って起業したいという夢があったからなんです!
大学在学中にあるプロダクトを思いつき起業するために動いたのですが、結論うまくいきませんでした・・・(泣)
プロダクトのコンテンツやスケジュール感、競合サービスなどを整理して、いざ進めようと思ったのですが、 プロダクトを作るためには開発ができるエンジニアを集める必要があり、 エンジニアを集めるためにはお金が必要だったので、投資家に提案をして、出資してもらえないか動いていました。
その動きも上手くいかず、半年後には全く同じようなプロダクトがリリースされてしまったんです・・・。
とても悔しかったです。
その時の私に何が足りなかったかというと、プロダクト開発の知識や組織を作る知識いわば起業関連の知識などが圧倒的に足りてなかったんです・・・。
更には自分でプロダクトを作れるスキルがあれば、もっと上手くいったのではないかなと思い、その悔しさからエンジニアになろうと考えたんです。
大学卒業後、エンジニア派遣の会社に就職し、1年半くらいシステムの開発経験を積み、そのあと大学時代の旧友とモバイルオーダーの会社を起業して、システムを1から開発しました。
色々経緯はあるのですが、モバイルオーダーの会社の代表が四方田に変わり、クルービットの代表もすることとなり、クルービットのマネジメント方面で力になってほしいと相談を受けてクルービットにジョインしました。
クルービットに入ったときは、VPoEとして入ったのですが、最初の頃は開発もしながら、メンバーとの1on1や会社の風土づくりなどをしていました。
半年後くらいから、開発からは離れて、VPoEとして組織のマネジメントとプロダクトマネジメントに専念するようになりました。
ーーーーマネージャー職に専念されることになったとのことですが、どんなところにやりがいを感じましたか?
自分の経験からアドバイスできることを伝えて、メンバーの成長を見れたりするとやりがいを感じましたね。
そのメンバーがどんどん成長していって活躍しているのを見るととても嬉しかったです。
僕はまずマネージャーをするうえでその人を”知る”ことを大事にしていました。 1on1で使うフォーマットはありましたが、それとは別にメンバーの趣味だったり、仕事においてや開発において何が好きで何に対してモチベーションを感じるのかだったり、雑談も込みで一人2時間〜3時間とか話していましたね!
そうすると、そのメンバーの成長や最大限力を発揮できたりできるプロジェクトにアサインできたりします。
本人にとっても会社にとってもまさにwin-winな状況を作りやすくなるんです。
また僕は、実はマネジメントという言葉があまり好きではないです・・・(笑)
マネジメントという言葉には上から目線なイメージがあったり、管理するというニュアンスがあったりする気がするんです。
僕は仕事をするうえで、相手に対してリスペクトを持つことをとても大事にしてます。(友人関係でも同様に)
人は相手の悪いところに目が行きがちですが、そうではなくて自分より優れていることろを見つけてリスペクトを持つということを心がけています。
一緒に仕事をしていく相手に対して、僕はそういう関係づくりをしていくことで円滑に仕事が回せていけると考えています。
ーーーー逆にどんなところに難しさを感じましたか?
自分と経験年数が変わらないけれど、技術力の高いメンバーがいたときに1on1で目標設定をするのが難しかったですね。
またそれぞれのメンバーのやりたいこと、できてないことなどをヒアリングして目標設定をして、設定した目標を達成できなかった時にどうやって達成していこうかというところを考えるのも難しかったですね。
その時に工夫したこととしては、まずなぜ出来なかったのかの理由を一緒に洗い出しました。
例えば「時間が足りなかった」だった場合は時間が足りない理由を一個ずつ紐解いていって、どうやって時間を作るかという部分とやっていけるような状況を作っていけるように、本人の努力と環境の改善を同時にやるようにしていました。
また単純に「忘れてた」だった場合は、忘れないようにしなくちゃいけないですよね。(笑)
弊社だと日報を就業時に書いて貰っているので、その月の目標を日報に記載して進捗率を書いていったりだとか、目に触れて思い出す機会をつくるようにしてもらったりしていました。
また目標設定する時に心がけていたのは、メンバーがなりたい姿になるためには何が必要なのかを逆算していって、スモールステップで目標設定をして、少しずつできることを増やしていってもらうようにしていましたね。
ーーーーマネージャー職と同時にPMも兼業されていたとのことですが、PMのどんなところにやりがいを感じましたか?
前提弊社は受託開発です。どのプロダクトにもクライアントがいます。
クライアントが実現したい未来や作りたいシステムに落とし込んでいく必要があります。
クライアントが作りたいものが何なのか、課題が何なのかをきちんと理解しなければそれはできません。
またお客様との関係値づくりも大切です。
社内の人間関係で例えるとわかりやすいんですが、ギスギスしてたらパフォーマンスって出せないですよね。
お客様に対しても言うべきことは言える関係値をつくることを大事にしています。
例えばお客様に対して、「なぜその機能がほしいんですか?」と聞いてみると「実は事務員が困っていて」という返答があったとします。 その機能を実装することによって払うコストと、改善するパフォーマンスを天秤にかけて、本当に費用対があっているのかだったりを親身に向き合って考えます。 これは本当にお客様の業務を理解していないと出来ないことです。 難しいですけど、言うべきことは言える関係性じゃないと、本当にお客様のための仕事はできないなと感じています。
その結果、「クルービットに依頼して良かった」というお客様からのフィードバックをいただけたときには、心の底からやりがいを感じますね。
ーーーー逆にどんなところに難しさを感じましたか?
やっぱり色々考えてスケジュールを組んでも、想定どおりにならない時は難しさを感じましたね。 またこれはやりがいでもあるんですが、お客様との関係値、開発メンバーとの関係値を作っていくのも難しさではありますね〜。
COOとしてのやりがい
ーーーーCOOとしてどんな時にやりがいを感じますか?
COOになったのは2024年の頭頃です。
COOの役割としてはCEOの「こうやってやっていこう」という意思決定(経営方針)を現場に浸透させて、実行責任の最高責任者なので、みんなでやっていくように動いたり、動きやすい環境を整備したりすることですかね。
例えば、「今期の売上目標」を達成するために、どう動いていかなくちゃいけないのかを考えて、それを実現させるための戦略を考えていったりだとか。
そこが楽しいし、面白いし、やりがいですね。
性格的な話、僕は四柱推命で商売人って言われたことがあるんですよ。
これは自分でもそうだなと思ってたんですが(笑)
明確な数字の目標や売上の最大化などの達成を目指せたほうが燃えるし、コミットしやすいんですよね。
ただ個人で目標を達成するだけではなく、チームで達成していく、個人では達成できない数字を達成しにいくとかプラスアルファを生み出して達成できたりするとやりがいを感じます。
またチーフなので、会社の方針を決める役割も担っているのですが、その時はどうしたらより良い会社になるのかが常に前提にあります。
やっぱり弊社は受託起業なのでお客様ありきの事業です。
どれだけシステムやサービスを提供できるかが大切だと思っています。
高い技術力を持ち、高い意欲を持つ技術者集団でありたいのと同時に、良いものを提供したいという根幹の”思い”の部分がなければ、良いものは提供できないと考えています。
それを実現するために、どんな戦略で進めていくか、会社のメンバーのやりがいや働きがいを高めるためには…などを考えるのは、やりがいを感じますね。
ーーーー逆にどんな時に難しさを感じますか?
今季に入って組織のあり方が変わってきたのかなと思っています。
一人ひとりがプロであるというのがベースにあって、求めていく質が高くなった。
そんな中で、会社全体だったり、PJごとの動きだったり、すべてを私一人でみていくには、キャパシティ的に難しくなってきました。
そこでチーム制を取り入れ、社内のリソース配分を調整したり、その中で如何にみんなのパフォーマンスを最大化できるのか?を考えて実行するのが、楽しくもあり難しくもありといったところですね!
クルービットの今後について
ーーーーCOOとして、今後クルービットをどんな会社にしていきたいですか?
お客様から「クルービットさんにお願いしたいです」と言われるような、お客様に愛される会社になっていきたいですね。
お客様に感動を与えられるようなシステムを提供していける会社にしていきたいです。
そのためには、一人ひとりのプロ意識の高さや仕事に対するクオリティを高くしていける最強のプロ集団でありたいと思っています!